薄毛の原因は脳と関係あるかもしれない.....

なんとか自毛で頑張りたい人が発毛・育毛について考察しているブログです。

そもそもハゲるってどゆこと?

薄毛(男性型脱毛症:AGA)の原因として挙げられているのは

①男性ホルモン受容体の感受性が高い

②5アルファリダクターゼの活性度が高い

です。「なんのこっちゃ?」と思われる方もいると思うので説明します。

 

まず①男性ホルモン受容体の感受性についてです。ホルモンというのは鍵のようなもので鍵穴に差し込まれないと効果を発揮しません。その鍵穴は受容体(レセプター)と呼ばれ、受容体は細胞に存在します。その受容体の感受性というのは、いわば鍵穴へのはまりやすさのようなものです。薄毛の方の場合、ハゲていない人と比べ、毛根細胞にある男性ホルモン受容体が男性ホルモンと結合しやすくなっています。そのためホルモンと受容体が簡単に結合し、脱毛作用を発揮します。

また男性ホルモンは女性の体内でも合成されています。私は近年増加してきた女性の薄毛にも男性ホルモンが影響しているのではないかと考えています。

そして②5アルファリダクターゼの活性度について。5アルファリダクターゼとは、男性ホルモンを変化させより強力な作用をもつ男性ホルモンにする酵素のことです。頭皮の細胞内にあるこの酵素が活発なために男性ホルモンがより強力に変化し、それにともない脱毛作用もより強力に働くことになります。

以上に挙げた、①と②の要因が遺伝されることによって薄毛が引き起こされるといわれています。

 

図:細胞レベルでの脱毛のメカニズム

 

ここまで説明されると、

ハゲてしまうのは遺伝のせい。遺伝子は変えられないからハゲることからは逃れられないと思ってしまいます。しかしそうではないのです。

そもそも髪の毛は抜け落ちてなくなってしまってもいいほど人間にとって必要のないものなのでしょうか?髪の毛は人間にとって意味のないものなんでしょうか?

答えは「NO」です。

もし、髪の毛が人間にとって何の意味も持たないものであれば生まれたときから存在しないはずです。生まれたばかりの姿である赤ちゃんを見てみると、大人ほどしっかりはしてないものの髪の毛が生えているのを確認できます。

ということは、髪の毛も人間にとって何らかの必要性があるから存在しているのだと考えられるのです。薄毛の人も子供のころからハゲている人はいません(薄毛の症状が出現する病気や何らかの先天性疾患等は除く)。人間の体にそなわっているものはすべて何らかの役割を果たしています。髪の毛も例外ではありません。

最近は遺伝子の研究も進んでおり、遺伝子が「オン/オフ」を切り替えられることもわかっています。そのスイッチの切り替えに人間の生活や周囲の環境も影響を与えるといわれています。たとえば、カロリー制限をしたサルとカロリーオーバーさせたサルとでは制限を行ったサルの方が長生きし若々しくなることがわかっており、カロリー制限を行うことで長寿遺伝子のスイッチがオンになることがわかっています。

以上のことを頭の中に入れたうえで私は、

「薄毛とは遺伝子が突発的に目覚めて起こる偶発的なものではなく、薄毛に関する遺伝子をオンにする何らかの影響因子が存在するために起こっているのであり、その影響因子とは体にとって髪の毛の役割を喪失させるものである」

と考えました。

その影響因子を取り除けば、薄毛が改善するわけです。それでは、その影響因子とは何なのでしょうか?

それを解明するカギは「体にとっての髪の毛の役割」にあります。