薄毛の原因は脳と関係あるかもしれない.....

なんとか自毛で頑張りたい人が発毛・育毛について考察しているブログです。

薄毛の真の原因

ここまでで、薄毛の原因を探るヒントとして挙がったのが

●髪の毛の役割を喪失させる影響因子が存在し、その影響で薄毛の遺伝子がオンになると考えられる
●髪の毛の役割とは、頭部の保温。脳を寒さから守ること

という2点でしたね。
以上のことを踏まえて私なりに考察した結果、薄毛の原因として導き出された答えは・・・・・

 

 

「薄毛は、脳の温度がさまざまな要因で上昇し、その脳温上昇から脳を守ために効率的に熱放散をしようと体のシステムが働いた結果である」

このことは脳をコンピューターに例えて説明するとよりわかりやすくなります。コンピューターのなかにはそのブレインとよばれるCPUというものが存在します。これが働くことでコンピューターの作業がすすみます。しかし、働くことでCPUには熱が発生します。熱が上昇しすぎるとCPUの機能は低下し、寿命は短くなります。そこでコンピューターにはファン(扇風機のようなもの)が取り付けられており、そのファンが風を送り熱をコンピューター外部に放散させることでCPUの温度の上昇を防いでいます。

薄毛になるメカニズムもこれとまったく似ています。脳は働くことでコンピューターと同じように熱を発生します。神経細胞を電気信号が走り情報を伝えているため(隣り合わせの神経細胞間は神経伝達物質が行き来して情報を伝えます)そこにはかならず電気抵抗が存在し、電気抵抗が存在するのであればそこに熱も存在するのです。考えすぎて発熱したことをあらわす「知恵熱」という言葉もありますね。脳で発生した熱を放散させるシステムを我々人類は体温調節機能として獲得しています。たとえば、発汗などです。しかし現代の文明的な生活が快適な環境を人間に提供した結果、人間が本来もつ機能が低下しています。体温調節機能もその1つです。それを裏付けるように熱中症の死亡件数も年々増加傾向にあります(ヒートアイランド現象や地球温暖化の影響も考えられますがここでは1例としてとりあげています)。その一方で情報化社会とよばれる現代に生きる我々は膨大な量の情報に触れ、またそれを処理することで脳を酷使しています。

そうなると脳の運動量(発熱量)に対して体温調節機能が見合わないという問題が起こってきます。その不足分の体温調節機能を補うために保温機能をもった髪の毛がむしろ邪魔になり抜け落ち、より頭部が熱放散しやすい形に体が適応したのです。

先ほども言いましたが、脳は暑さにはめっぽう弱いです。人間の生命の根幹を支える脳が機能しなくなれば人体にとっては一大事です。「生命の危機」は人体にとっては遺伝子をオンにする大きな理由になります。

薄毛の原因をこの理由によって説明した場合、男性の薄毛の原因も説明できますが同時に近年増加してきた女性の薄毛の原因についても説明ができます。近年女性の社会進出も活発になり仕事をバリバリとこなすキャリアウーマンが増加しています。昔は女性の社会進出は今ほど盛んではありませんでした。結果、女性にもたくさんの仕事が与えられたことにより脳を酷使する機会が増えることになりました。このことが近年の女性の薄毛の増加に関連していると考えています。

またこの頭部の温度上昇によって5アルファリダクターゼ(酵素)の活性化も説明ができます。酵素は温度の上昇とともに活性化します。風邪をひいて発熱したときに代謝が上がるのも体温上昇によって酵素が活性化するからです。しかし酵素は50度以上の高温になると活性を失い働くなります。酵素がタンパク質なので熱変性してしまうためです。酵素が活性化する温度は酵素の種類によっても多少の差異はありますがだいたい36.5~40度くらいだといわれています。男性ホルモンをより強力な作用をもつジヒドロテストステロンに変化させるこの酵素も頭部の温度上昇につれて活性化していると考えられます。

では、つぎに脳の温度を上昇させる原因にはどんなものがあるかを見ていきましょう。